院長の東福寺です。
桜、杏子、桃、りんごの花が咲き、今は
新緑の、青葉が目に眩しいこの頃、
お家のベランダや庭、渓谷にも大小様々な鯉のぼりが元気に泳いでいますね。
鯉は昔、「鯉が滝をのぼり、竜となって天に登った」という
言い伝えがあり、男の子には出世して立派になってほしいという願いや
意味が込められ、端午の節句に飾られるようになったと言われている
縁起の良い生き物です。
自然の中にいる鯉はシジミやタニシを好んで食べるようなのですが、
パクパクさせている口の中にそんな硬いものを食べられるような歯は
見えません。
実は、鯉には喉の奥に「咽頭歯(いんとうし)」という歯が生えています。
その咽頭歯を使って貝殻を噛み砕き、砕いた殻はエラから吐き出される
仕組みになっているのです。
鯉のエサは水の中で柔らかくなるから歯がなくても食べられるというのは
間違いで、ちゃんと秘密兵器を持っていたんですね。
やはり、歯がなければ食べたいものも我慢しなくてはいけません。
そうならないように、定期的に歯医者さんで診てもらうことはとても大切です。
そして、普段からお口のケアはしっかりしていきましょう。
院長 東福寺